11月のテーマ”LIFE IS COSMOS, NOT CHAOS” 「秩序と調和」

Jivamukti Yoga

今月のマントラ

nirmāṇa-cittānyasmitā-mātrāt ニルマーナ・チッターニ アスミター マートラート

創造された心ニ ル マ ー ナ ・ チ ッ タの全ては、自我意識ア ス ミ タ ーからのみ生まれる。

kṣaṇa-pratiyogīpariṇāmāparānta-nirgrāhyaḥkramaḥクシュナ プラティヨギ パリナマ アパランタ ニヤグラヤ クラマハ

悟りを開いた者には一見、途切れない瞬間のつながりを個々として視る事が出来る

『望む変化に自分自身がなれ』と言う言葉は正しい。

変化した事に確実に気づけるのは自分自身のことでしか無いからです。
変化は常に継続的に起きている。問題は、そのパターン、タイミング、結果責任を理解できるかどうかだ。この世は原因と結果でできており、我々は原因を生み出し自らその結果を受け取る。

自分が望む結果を得るのに外的な手法をとっては本質に辿り着けない。本質は常に中にある。変化はそこから始まり、最終的にそこに戻っていく。

その中(精神世界)に入る為に我々は練習をする。その為の様々なシークエンスをパタンジャリは与えてくれた。悟りへの道は順序が決まっており、それを変えると結果も変わってくる。

全ての変化の結末は、そのプロセスによって変わる

悟りに向けた道のりの中で確かなルールが一つだけある。それは『変化が内から起きる時、それはダルマや自然の摂理によってもたらされる。変化が外的要因で起きる時、それはその外敵要因に引きづられ、最後はより苦しむ』
では、そのダルマや自然の摂理とは何か?
ヴェーダ聖典では『”ONE”(ブラフマン)』と言い、同じくプラトンも生命体は多数の個体からなる一つと言っている。

この世は全て原因と結果に支配される。何事も単独では存在し得ず、そして常に変化する理由と結末をもつ。そう決まっているがなぜそうなっているのか我々は知らない。
人智を超えたより高次元のルールに従っており、どうなるかは誰もわからない。
全てのものは変化する可能性があり、且つそれぞれが影響し合う。

確実なものなどなく、全ては変化し得る。その終着点へと導くナビゲーターになることを手放したとき(=行き先を気にせず、単なる乗客になった時、自然の摂理に身を任せた時)我々はその旅を初めて楽しむことができる。

残念ながら我々は『絶対的に良い未来』を求めることは難しい。なぜなら常に変化は起き続け、全ては微妙なバランスの上に成り立っているから。

我々にできることは、ただそのバランスの割合・関係性・順序を理解して、それがヨガ的かどうか?を判断する程度だ。

我々の心も体もとても精緻に計算されており、背骨の二つのカーブも、呼吸も含め、我々はまさに神の設計そのものだ。それは、感情や考え方も含め全ての基礎になっているが、誤った解釈をすると我々は自らを苦しめることになる。

そのわかりやすい事例がオデッセウスの物語。
彼はカリプソに誘惑され、そのアビジャから7年間抜け出すことができず、UNIONの達成(=彼の妻であるペネロペとの一体化、彼の人生のゴール、両極の一体化)がその分遅れた。

カルマはよく『すでに起きたもので、我々はその余波を受けるだけ(=変えられない)』と言われるが、そうではない。カルマとは単に[行為:原因と結果]であり、我々の選択で変えられる。

結果のない行為はない、というか、結果のための行為である、と言う方が正しい。木だって、単に楽しくて根を生やしている訳ではなく(いや、多少楽しいからかも、、だけど)本来の木の摂理に基づく行動だ。我々の練習も、個人的な欲や習慣のバイアスがかかったものではなく、純粋な自然の摂理に基づくものであるべきだ。

『繋がっている』と言う感覚は、それらの自然の摂理を理解したときに起きる。

全てのものは、創造された時からあるべき場所、タイミング、必要性が決まっている。消滅する為に生まれ、生まれる為に消滅する。一次元的なものなど無い。安全と自由は常に表裏一体であり、どちらかを優先すればどちらかを妥協せざるを得ない。
まわりの存在も練習には大事だ、サットサンガは意識の共有をする上で最も有効な行為である。ヨガの練習とは、Union/Liverationを目指すというよりは、我々の存在の根源である『もっと繊細で、永遠にバランスの取れた状態』を目指すものではないか。

 
ヨガの練習により、アイデンティティの島(私は男で、ヨガ先生で、会社員で、客員研究員で、次男で、、)で立ち往生することから抜け出すことで、よりバランスのとれた世界に入っていける。その世界では過去と未来は常に変化しており、それを知ることで我々は時間とアイデンティティの呪縛から解き放たれる。

我々はいついかなる時も我々を導いてくれる偉大なる宇宙の法則に従っている。全てと繋がっていると感じたいが為に外の世界を操作するのでは無く、ただ純粋に宇宙の法則を信じるのだ。

翻訳:Satoru Komori

Jivamukti Yoga focus of the month November,2021より

Akino
Akino

今月は「秩序と調和」

『望む変化に自分自身がなれ』

あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。

これは有名なガンディーが残した言葉です。

もしも外側に変化を求めるのであれば、まずは自分から変わるようにしなさい。

これは理解していてもなかなか実践できている人はいません。

やっぱり外側から変えることを試みてしまったりします・・・。

もしも変化させたい物事があるのであれば、自分自身が変わる努力をしてみましょう。

そして今月はさらに深い内容になっていて理解するのが難しいかもしれないですが・・・。

私たち一人一人の選択により原因と結果が常に存在します。

そしてそれら全ては関連していることを忘れずに・・・

個々の利益の為にではなく、社会全体、自然、宇宙のパワーを信じて活動ができるように、ヨガを実践することで本当の純粋な自分を発見できるように・・・

では、スタジオでお待ちしてます!

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