今月のJivamukti Yogaのテーマは“Mothering the mother” 母を愛する
今月のマントラ
ドゥルガー・サプタシャティー第11章
ドゥルガー女神への祈りのエッセンスである、ドゥルガー・サプタシュローキー第3節(ドゥルガー・サプタシャティー第11章)のマントラです。
※ドゥルガー神(ナラヤニとも呼ばれる)
Om sarva mangala-mangalye shive-sarvartha-sadhike
sharanye tryambake gauri Narayani namo’stu te
完全な幸運をもたらし解放へと導く、第三の眼を持つ聖なる母ナラヤニに敬意を表します。彼女は世界そのもです。魂というのは経験を通してのみ完成します。この贈り物、あなたの人生を尊重し母なる大地に敬意を。
心(マインド)は人との違いや分断を求めがちだが、一方で気持ち(ハート)は人と同じであったり繋がる事に安らぎを感じます。
世の中みんなに共通することなんて山ほどあるけれど、最も明白なのは「すべての人に母がいる」と言うことです。
とても真面目で自己中な我々大人も、実はお腹に“秘密のボタン” があり臍の緒で母とつながっていた赤ちゃん時代を常に思い出せるようになっていたりしていて可愛い。
今は個を尊重するあまり母の存在を忘れがちです。
でも大人になった今の母との関係がどうだろうが、当時母が我々に栄養、温もり、安らぎを与えてくれた事実は揺るがない。
すべての生き物は母という一人の女性から生まれてきます。
また我々にはもうひとり、“自然”という大きな母がいます。
「母の日」は多くのものを与えてくれる母の愛に感謝する大事な機会です。
最近では、“ナニナニに感謝する日”も増え、海、国際婦人、地球などなど、いろんな感謝の日があります。それらは我々に感謝する機会を思い出させてくれます。
時に身近なものでありすぎ感謝することすら忘れてしまう場合もあるので有難いです。
でも年に1日の感謝では足りません。
私たちのお母さんだって年に1度、母の日に会いに来るだけでは愛されてると感じないはずです。
自然の母も同じで、愛されてるとはとても思えません。
ドキュメンタリーを見ると自然の母がどれほど虐待を受け搾取されているか目を覆うばかりです。
時々プラスチックや動物製品を減らそうとしても、知らぬ間に“通常”の生活に戻ってしまう。
自然という母と、地球という家族を持続するにはあまりにも不釣り合いなこの“通常”に。
母の愛は至る所で目にする。
母牛は授乳、毛づくろいをし仔牛を育て、母ネズミは子の為に猫と戦い、母鶏はヒナが孵化するまで長い間卵を守り温めます。
人間もお母さんがいて、この母子という神聖な関係を当然知っているはずですが、母親が仔牛ため蓄えたミルクを横取りする為 仔牛を母牛から遠ざけたり、卵を取ったりしています。
他の動物のミルクを飲んだり、本当は母になろうとしていた他の動物の卵を食べてしまう事は、人間社会では普通のことなのです。
母の日は母性に関して考えるとても良いチャンスです。皆誰かの子供だし必ず母がいます。
私たちは世界を創った母に対して尊厳と愛を持って接しているだろうか?
それとも何かを獲ったり、収穫したり、単なる日用品として扱っていないだろうか?
母に何かを恩返ししたり関係性を改善しようとしているだろうか?
他の動物や地球という母に対して、破壊するのでは無く守ろうとしているだろうか?
私たちは母から生を受けた。この経験を大事にする事によってのみ我々の魂は真実に近づけます。
生きとし生けるもの全てが母なる自然を守れるような環境を作ることで、本当の意味で人生を経験できます。
母は安らぎを与えてくれる存在だが、同時にまた母も愛され労わられるべきなのです。
Jivamukti Yoga focus of the month May,2021より
今月は「母を愛する」
私たちには皆、母という存在がいる。
また、もう一方で自然という母もいます。
私たちは人間以外の母なる存在に敬意をもち、感謝して過ごしているのでしょうか。
今月は今一度自身の行動を振り返り、そして母なる大地に対して、感謝を示す行動とは何かを考え実施しましょう。
乳製品をできるだけ控えるように心がけてください。
急に全てをやめることは難しいですが、今は代替品が多く手に入る時代になってきました。日本はまだまだ世界からみても遅れているので、少し難しいかもしれませんが、まずは1週間に1回からでも、地球に優しい生活(乳製品や化学薬品等を使わない)を実践してみてください。
一気に全部は難しいので、少しずつはじめてみましょう。
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